『想いを繋ぐことも サスティナブルPart2』

今日は敬老の日。
前回の日記で、咲花のご利用者の中での最高齢は100歳ということを書きましたが、さらにご長寿の方は大勢いらっしゃるようで…。
日本、いや現在世界最高齢の方は、日本人女性で118歳なんだとか。
もう素晴らしいとしか言いようがないですね。

さて、敬老の日の咲花では『敬老の日特別御膳』をご用意しました。
管理栄養士監修で、さいか亭の調理師が腕によりをかけて作りました
手前味噌ではございますが、声を大にして言いたい
『これはもう絶対においしいに決まってる

午後からは、お抹茶と和菓子でお祝いです。
今回使った抹茶茶碗は、とある方のご遺族が寄贈してくださったものです。

その方は、今年のはじめまで咲花をご利用でした。
昨年末頃に末期の癌が見つかり、余命宣告を受けられました。
その後からも何度か咲花をご利用されましたが、とうとう帰らぬ人となりました。

その方は、茶道を極めた方で、ご自分で窯焼きまでされました。
茶道に限らず、そもそも物造りへの造詣が深い方だったんだと思います。数多くの茶碗を創作されもしましたし、木材やダンボールなどを使って、様々なアイデアグッズを作って、我々にプレゼントしてもくださいました。
それらアイデアグッズは、今も咲花の至るところにあり、咲花の日常に完全に溶け込んでいます。

その方のご遺族が、我々に遺作を託してくださいました。

そして今日、その方の想いを繋ぎ、その方の遺作で、敬老の日のお祝いのお茶を点てました。
それは、まだ若いスタッフも使ったし、茶道を嗜(たしな)んだご利用者の方も使いました。
スタッフは、その茶器がその方の遺作だということを知っています。これからもお茶を点てる度に、その方の想いに触れることができます。

ご利用者は、その茶器がその方の遺作だということを知らないけれど、美味しそうにお茶を飲むご利用者の笑顔に、その方の隠れた想いは、きっと繋がれました。

有形無形に想いを繋いで、咲花のSDGsな敬老会は、明日が最終日。

最後に、天国のあの方に届くように、声を大にして言いたい
『あなたの茶碗で点てたお茶、これはもう絶対においしいに決まってる

(蛙)

 (注1)サスティナブルな(持続可能な)
 (注2)SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称

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